大きくなれば息子も分かる?
バトハンに珍しく先客(大きなお友達)がいたある日の話。息子氏に突然問われた。
「あのおじさんは女の子なの?」
いきなりすぎて何の質問か分からなかった。
先客はどう見ても男性である。戸籍上女性の可能性はあるが恐らく男性。また彼の正義のためにあえて言うが「おじさん」と呼ばれる年齢ではない。小生より20歳近く若かろう。襟元から覗く肌が青年然としている。
首を傾げる小生に息子氏が画面を指差す。なるほど理解した。
息子氏が指摘したのはプレイヤーアバターだった。
男性が女性アバターを使うこと、またその逆のパターンは多い。理由は様々ながら、異性アバター現象は往々にしてある。かく言う小生もGB版ドラクエ3は女性主人公でプレイした。(目的の性格にするため)
しかし未就学児の息子氏にとって、異性アバターは理解しがたい現象なのだろう。アバターを似顔絵だと説明された息子氏は作成の際、律儀にその日着ていた服に近い色を選び、髪型も髪色も自らに近い物を選んだ。
息子氏に対する小生の回答は以下の通り。
「父が息子氏のセブカでゾイドしたら、誰が出てくる?父が出てくる?
出てこないね。なら、女の子のパパがゾイドしたら誰が出てくると思う?」
息子氏は得心したようだ。
ゲームプレイが終わり交代してくれた先客に失礼を詫びたところ、彼は明るい笑顔で対応してくれた。不躾な我が子の言葉を改めて謝罪するとともに、彼の大人の対応に心から感謝したい。
本件は小生のミスだ。大事にならず済んだから良かったものの、息子氏の発言は他人に対して非常に失礼だった。
未就学児に空気を読むのはまだ難しい。しかしアミューズメントやショッピングモールのように不特定多数を対象とした施設ながら、コーナー毎に小規模コミュニティが形成されがちな場に赴くなら、息子氏がこれまでの日常で学んだよりも高度な社会性が必要とされる。その点の教育が至らないまま、足を運んでいたのは小生のミスに他ならない。今回のケースはバトハンプレイヤーの優しさにたまたま救われただけのこと。
昨今は改善されてきたと言われるがアミューズメントは所謂ゲームセンター。親は細心の注意を払うべきだったと反省する。
歳と経験を重ね、例え何人育てていようと、子供(息子氏は末子)との関わりにおいては親も学びの連続である。
ありがとうバトハン。