意外に強い？旧1弾のバトル支援カード

新アニメ（ゾイドワイルドZERO）の効果か、近頃はバトハンで遊ぶ子供達をよく見かける様になってきた。この状況が夏休みだったならどんなに良かっただろう。

1期のゾイドワイルドに熱狂していた息子氏に、ZEROが不評だった時はかなり心配したが取り越し苦労だったようだ。次女と小生はZEROの方が好みなのだが、個人の問題なので仕方あるまい。

今後ますますゾイドワイルドが、そしてバトハンが盛り上がっていく事に期待したい。

人気が出てきた一方で、おや？と思うケースも増えてきた。

先日の事。WRキャノンブル、Nラプトリア、Nラプターフォレストという、なかなかのデッキで乱入ボスのビーストライガーゼロに挑む少年を見かけた。他に旧弾のWRや最新弾のSRなどを持っていた事から、この少年はビギナーではないと判断できるし、チームPボーナスについても理解していると考えられる。

チームPを抑えた疾風招来戦術か？と期待していたところ、少年が読み込んだのは……

粘着糸のトラップ

キャノンブルが鈍足だから相手のスピードダウンを狙う。その意図は分かるが、虫型ゾイドのいない少年のデッキで効果は発動されなかった。

今回は特殊条件だったため単純に虫型限定を見落としたのだと思う。タイプ限定以外にも主に次のような特殊条件があるので注意したい。（網羅していない）

・チームPボーナス

・残りHP

・先制攻撃（または後攻）

・被ダメ後（または与ダメ後）

支援カードの発動条件と発動タイミングを知る事が「最大効果」に繋がる。

それでは本題に入ろう。

今回はタイトル通り、まだ記録していなかった旧1弾の支援カードについて。

実は「アップ（ダウン系）」が多い旧1弾の支援カード。（001Su〜007Su）

中でもダメージ関連のテキストが「超アップ」なのは旧1弾のみ。（003Su、004Su）超アップ以外の支援カードでも、ステータスがインフレしているZ-01弾のデッキに使用すると高い効果が得られるかも知れない。

灼熱の破壊龍の予測に使用した以下の組合せを基本に検証してみよう。デッキに続いて基準ダメージを載せる。（一部の検証は異なる組合せで行った）

WR極炎龍形態の与ダメージ。左が通常時、右がWB後（相手もWB後）。

サポートゾイド別の相手（WB後）に対する援護攻撃の与ダメ。

最後に被ダメ。左が通常時、右がWB後（相手はWB前）。

001Suから007Suの効果を順に見てみよう。アップ対象がスピードの電光石火の早技（008Su）は今回除外する。

チームの団結力

与ダメ約10％アップ（1801→1981）

バトル開始時に発動。たった10%と思われがちだが、援護攻撃も10%アップする点は評価されるべき。総与ダメが50多ければ撃破できたバトルは過去に何度も経験している。相棒単体への効果で考えてもステアップ系より僅かに効果が高いだろう。

逆襲の一撃

与ダメ約30%アップ（2244→2918）

HP半分で発動するカードとしては少し物足りない印象か？通常バトルに使う分には十分な性能だが、1回だけアップなのがネック。防御される前提のトップスリーハンター戦ではあまり効果が期待できない。

初撃の猛攻

与ダメ約50％アップ

このカードの効果については過去に検証済み。疾風招来や神速の奇襲など行動ゲージ系が増えた現環境では不発に終わる可能性大。

コンビネーション攻撃

与ダメ約75％アップ（478→837）

アップ率はまさに超級！メーカーの推奨環境（チームPボーナスあり）だと、最高火力はSRの援護攻撃になる。SRラプトリア+Rラプトリアのサポートペアが推奨環境における安定火力か？（キャノンブルペアだと片方がNになってしまう）

並みのWRに対するラプトリアペアの援護攻撃期待値は、SRラプトリアで約1300、Rラプトリアで約800。2回発動するとかなり強い。

目覚める本能

与ダメ約25%アップ（2244→2806）

チームPが相手より低い時限定。つまりチームPがお互い20の場合は発動しないわけだが、WB後以降もアップ効果が継続される点はそれなりに優秀。無理にチームP20を狙って与ダメ数0差しかない援護攻撃に期待するより効果的だろう。しかしトップスリーハンター戦向きではない。

堅守のシールド

被ダメ約5％ダウン（1319→1253）

バトル開始時に発動。援護攻撃を含めた全被ダメがダウン対象。効果が「少し」すぎる気もするが、抑えられる総被ダメはそれなり。先行デッキならウェポンブレイクを選ぶ方が無難か？

鉄壁の構え

被ダメ約27％ダウン（1091→796）

環境に取り残された残念なカード。残りHP半分以下（HPゲージ黄色）が発動条件のため、闘争心の解放や暴走する力といった2ターン必殺技デッキ相手だと恐らく発動しても無意味。仮に効果発動後に相手必殺技を受けたとして、被ダメ3500だったら27%ダウンしても被ダメは2555……黄色では耐えられない。

以上。

旧1弾の支援カードだけで考えるならコンビネーション攻撃は非常に優秀。防御型デッキ相手だと厳しいかも知れないが、現環境のトップスリーハンター戦でも十分通用する。